企業コンペ！川崎市の市民団体のロゴ制作レポート

 

このコンペに挑戦してくれたのは、5名のデザイナー。

早速それぞれの発表をまとめましたのでみていきましょう！

新しく立ち上がった子供たちの未来のための”川崎市の市民団体のロゴ制作”の概要について！

コンペの概要はこちら。

クライアント：ミライアルかわさき

ティザーサイト：https://miraiall-kawasaki.com/

ご提案内容：市民団体のロゴ制作

ミライアルかわさき様は、子供たちの未来がよりよくあるために、社会的な問題を解決していくことを目的とする川崎市の市民団体。今後様々な活動をしていく団体ですが、第一弾として2023年4月に「子供たちに知って欲しいけど難しいこと」を歌と音楽に載せて届けるコンサートを開催されます^^
その団体のロゴデザインを考えていただきたい、というものでした。

クライアント様からの要望は、

・未来に向かってワクワクできるようなロゴが良い
・今後シール制作やグッズ展開なども検討しているため、ある程度おしゃれなもの希望

というもの。

すでにWEBサイトの制作が先行していることから、指定されたテイストに沿ったデザインを提案するスタイルとなりました。

・トンマナ｜ティザーサイトに合わせてください
・カラー｜優しい黄色、緑（差し色で水色とピンク）
・メインターゲットは女性｜７〜８割が女性、30代〜60代まで＋行政の方

このコンペに挑戦してくれたのは、5名のデザイナー。
早速それぞれの発表をまとめましたのでみていきましょう！

コンペ参加者の発表

①岩田弘美さん

デザインコンセプトは「未来のために紡ぐ音」。

岩田さんは、２案を提案してくださいました。

１つめは、３つの活動（木育×音楽絵本、吃音×音楽絵本、医療エコ×音楽絵本）を体現した木の妖精が絵本から飛び出したイメージで作成した、わくわくを全面に出したデザイン。
２つめは、絵本から出てきたベルを鳴らし、その音が興味を芽生えさせ、やがて共感が大きな輪へのつながるようなストーリー性のあるデザイン。

岩田さんは、ご自身のお姉様の体験や、長年ピアノを習っていた経験から、「共感して楽しむ」ということをポイントにロゴを作成したそう。

岩田さんのプレゼンに対して「天使がいて、やわらかくて可愛いデザイン。」「思いが伝わってくる素敵なデザインだと思う。」という感想が寄せられていました。

②佐々木朝陽さん

佐々木さんは、社会問題にフォーカスしたプレゼンをされていました。

デザインコンセプトは「自然に希望が持てる未来を表現」。「リアル」を伝えるメロディーで希望ある未来を奏でようというメッセージを込めたそう。

「音楽」「笑顔」「希望」「正しい情報の選択と理解」を表した、モチーフ全体で四葉のクローバーとなっているデザイン。音符モチーフを線画とすることで、かわいらしさを程よく抑えつつ、親しみやすくあたたかい雰囲気のロゴとなっています。

佐々木さんのプレゼンに対して「わかりやすくて資料がかわいい」「コンセプトにあっているし、グッズにしたときもとても可愛い」「社会的課題をとても分析されていて、それがロゴに表れている」という感想が寄せられていました。

③杉本理奈さん

デザインコンセプトは「未来・笑顔・希望・社会問題（木育・医療・吃音）×音楽で親子に伝える」。

自然環境をイメージさせる樹木、さらに音楽活動を音符で表現し、明日への希望や未来を表す虹を組み合わせたデザインになっていました（Mの根本には隠しにゃんこも！）。

杉本さんのプレゼンに対して「ロゴにいろいろなものが組み込まれていて、すごく考えてロゴを作ってくださったということが伝わってきました」「虹が出てきたのがキャッチーで印象的」という感想が寄せられていました。

④樋口加奈子さん

樋口さんは、テイストが異なる３案を提案してくださいました。

１つめは、「音楽絵本で思いが広がる」というコンセプトで、音楽絵本のモチーフを打ち出したシンプルなデザイン。

２つめは、「笑顔とワクワク」というコンセプトで、モチーフを散りばめて楽しそうでわくわくした雰囲気を詰め込んだデザイン。

３つめは、「希望と成長」というコンセプトで、みんなで何かをつくる＝育てる、成長させるという言葉から、植物から芽がでて音符のように見えるように形作られたデザイン。

樋口さんのプレゼンに対して「色合いも優しい感じで、よくまとまっていた」「全く違うタイプの３つのロゴを作られたのはすごい！」という感想が寄せられていました。

⑤森田宏子さん

森田さんも、３案を提案してくださいました。

デザインコンセプトは「子どもたちの未来が音楽によってワクワクで笑顔いっぱいになるような希望を抱ける明るく親しみやすく楽しいイメージ」。

１つめは、音楽をイメージして、アルファベットのMを３連符、rを八分音符に見立てているデザイン。明るいカラーを複数使用することで、子どもの元気さを表現しているロゴです。

２つめは、SNSのキーワードで使用するハッシュタグのマーク＃でミライアルかわさきを世界に広く広めたいという意味を込めて作られたデザイン。

３つめは、アルファベットのMにト音記号を合わせて音楽が始まるイメージ、子どもが笑顔になる場所を表現したデザイン。

森田さんのプレゼンに対して「イベント感があるワクワクするデザイン」「文字をそのままデザインしているのがインパクトがあった」という感想が寄せられていました。

プレゼン優勝者はだれ？審査員からのコメントも！

それでは、お待ちかね！優勝者の発表です。

参加した５人の中から選ばれたのは・・・「佐々木朝陽」さん！

審査員のクライアント様や先生方から頂戴したコメントも紹介します。

「イメージがぴったりで一目見て気に入りました！」
「バランスが良くて、とにかく可愛い」
「音楽に加えて社会的な課題にも触れられていたところがとても良かった」
「ロゴのタッチがミライアルかわさきさんにぴったりだと思いました」
「コンペの内容を的確に理解できていたところが評価されたポイント」

佐々木さん！本当におめでとうございます。

優勝した佐々木朝陽さんからは、「子育てが大変な中で、自分を取り戻す良いきっかけになればいいなという想いからコンペにチャレンジしました。このような結果をいただくことができて、とても嬉しく思っています。」というコメントをいただきました。

また、なんと今回は、当初予定にはなかった特別賞も・・・！

特別賞受賞者はだれ？審査員からのコメントも！

特別賞に選ばれたのは、「岩田弘美」さん！

審査員のクライアント様や先生方から頂戴したコメントも紹介します。

「夢があって、カリヨンのことをすごい大事に思ってくださっていることが伝わってきました。これからも（カリヨンを）応援してください！」
「ご自身のエピソードとカリヨン様への想いが表現された素敵なロゴ」

岩田さん、特別賞の受賞おめでとうございます！

特別賞を受賞した岩田さんからは、「自分の想いを伝えられたのと、伝わったということが嬉しくて感動していて言葉が何も出てこないです。ありがとうございました。今後ともずっと応援していきたいと思います」というコメントをいただきました。

新人デザイナーこそ企業コンペに参加しよう！

新人デザイナーにとって、企業コンペに挑戦することはメリットがたくさん！

普通、他のデザイナーのプレゼンテーションを見たり聞いたりする機会って、ないですよね？
コペンカレッジのコンペでは、プレゼンテーションで他のデザイナーのデザインを見て、考え方を聞くことで、新たな刺激を受け、自分になかったものを取り入れることができます。

人前で発表する機会や、クライアント様のことをよく調べて自分の言葉で表現することは、今後の仕事にも繋がりますよ。いろいろな案件に挑戦するときも、クライアント様のことを深く知り、そこに共感する思いを大事に活動していければ、きっと素敵なデザイナーになれるはず。

「まだ初心者だし…」と、企業コンペへの参加を難しいと感じている方は多いかと思いますが、今よりもワンランク上のデザイナーを目指すなら、是非企業コンペにチャレンジしてみてください！

コンペに挑戦した５名のデザイナーの皆さん！準備期間が短く大変だったと思いますが、ご参加いただきありがとうございました。