2021年度カワイイCREATORフェス〜午前の部レポート〜
皆さんこんにちは!コペンワーカーズの内藤です。
大変お待たせ致しました。2021年度カワイイCREATORフェス午前の部「卒業生トークショー」のレポートをお送りします。
今年の「カワイイCREATORフェス」もZOOMを使用したWEBでの開催となりました。
午前の部では、コペンカレッジを卒業してからデザイナーとして活躍する4名の卒業生によるトークショーです!
子育てと両立している先輩、Wワークをしている先輩、コペンカレッジで講師としても活躍する先輩などなど、幅広いライフスタイルで自分らしく輝いている卒業生の方々に、貴重な体験談をお話ししていただきました。
「講師陣から期待される卒業生から学ぶデザイナーとして活躍する方法」 「卒業後に何をすれば良いか迷っている卒業生がお手本や目標を見つける場」となれば!との思いで立ち上がった企画です。卒業したばかりの皆さんやこれからコペンカレッジで学びたいと思っている皆様も是非参考にしてくださいね♪
当日は6つの共通の質問にそれぞれ答えていただきました。 司会はコペンワーカーズのメンバーである丸山彩さんです。
1人目:服部紗夕加さん
プロフィール/フリーランスデビューコース卒業/Instagramアカウント:@merciel_design
Q1:デザイナーとしての現在の働き方を教えてください
現在、Wワークで働いています。会社でデザインのお仕事をしながら、フリーでもデザイナーをしています。
お仕事の頻度は2つ合わせて週6or週7でしたが、最近は週5くらいになるようにしています。
以下はフリーのデザイナーになる前の経歴です。
新卒で大手ブラック企業入社→世界一周→フリーでやりたいという気持ちが芽生える→いろいろな経営者の方とお会いする→とりあえず東京へ行く→そこで清水さんに出会う→いろいろあり名古屋へ戻る→職業訓練校でマーケティングデザインを学ぶ→Webディレクターに就職→職業訓練校のWebデザイナー科で学ぶ→今の会社へ入社し、デザインを学びながら制作する→コペンのフリーランスデビューコースを受ける。そして今ではフリーでも活動中。
Q2:デザイナーとしての最初のお仕事や印象に残っているお仕事や意識していることを教えてください
デザイナーとして初めて受けたお仕事は卒業後ではなく、講座中に初めて受けた友人の名刺制作です。
今まで携わったお仕事で一番印象に残っているのは、現在やっている雑貨屋オーナーさんの名刺制作です。プロのデザイナーとして意識しているのは「自分がお客様だったらどう思うか」を常に意識しています。そして、金額以上だな!と思ってもらえるような制作を心がけています。駆け出しということを言い訳にしないようにしています。そして、できないことは誰かにきくか、徹底的に調べるようにしています。
Q3:コペンカレッジを受講しようと思ったきっかけはなんですか?
もともとBMWができた時から入りたいと思っていましたが、お金もなくタイミングも掴めませんでした。
しかし、今の会社に入りデザインをすることが好きだと確信し、仕事も落ち着いてきた時に自分の未来をきちんと考えるようになりました。その時に、このままでいいのかと思い、思い切って受講を決断しました!!
本当にタイミングが良かったです。コロナで家族旅行もなくなったので、今だ!という感じでした。
また、運営の緒形さんに事前に相談にのってもらっていたのも大きいと思います。なにより、デザインというよりは初めてビジネスをするには何が必要かを学びたかったのが一番大きいです。
私が授業中に心がけていたことは、「自分の限界を自分で作らない」「他の生徒が質問していることや言われていることも全部自分のことだと思って聞く」ということです。
Q4:デザインを学び働き方や仕事の取り方が「何」が「どのように」変わりましたか?
仕事に対する気持ちが大きく変わったのが大きいです。そしてお金をいただくということに関しても。
どうしても雇われだと自分主体じゃないので、悪い言い方をすると、”言われたことだけやっていればいい。”行ったらお金がもらえるという感じでした。
もちろん責任をもってやっているし、仕事自体は本当に楽しいです。それに自分のつくった広告を何百万、何千万の人が見てくれていると思うのもとても誇らしく思えます。また、失敗しても先輩がいるという安心感があるので、なんの恐怖もありません。そんな思いでのびのびと会社では仕事ができています。
それと反対に、フリーでの仕事は全部を自分ひとりでやらないといけないので本当にとっても大変です。デザインのスキルだけではなくいろいろなスキルがいると思います。また、失敗しても全部自分のせいなので、リスク管理、スケジュール管理、体調管理など、気をつけることも増えます。
その中でもフリーランスを選んだ理由は「あなたに仕事を任せたい」と言って仕事を任せてくれる人がいたからです。
そう言ってもらえた時は、毎回感動しすぎて泣きそうになります。私は結構な確率で実際に泣いてしまいます。それくらい嬉しいです。
最近泣いたのはずっと作りたいと思っていたオーナーさんが名刺を依頼してくださった帰りです。中にはどうしても私に制作をお願いしたくて無理矢理仕事を探してくれた方もいます。そんな人たちがいるからやめられないんです。まだまだ今の生活に満足はしていません。もっと効率良く生きられないかなとか思ったりもします。
私は、フリーの仕事って何よりも本当に楽しいので始めてよかったと思っています。
Q5:お仕事での失敗談を教えてください
納期を過ぎてしまったことです。お盆と印刷会社のミスが重なってのことが原因です。そこまでリスク管理するべきでした。
あとは、体調を壊したことです。こんつめてやりすぎてしまい反省しています。この経験をもとに以前よりもリスク管理を徹底するようになったかと思います。
体調管理に関してはひとりブラック企業だったので、単純に休みをつくることにしました。
Q6:モチベーションの上げ方を教えてください
基本、お客様の言葉に助けられています。なのであまりモチベーションは下がらないですが、どうしてもやる気が出ない時は、買い物をしたり、アロマを嗅いだり、お散歩したり、わざと泣ける映画を見て号泣したり、友達に会ったりなど、その時にやりたいと思ったことをして、切り替えて仕事をしています。
2人目:鈴木恵理香さん
プロフィール/WordPressクラス卒業/Instagramアカウント:@rin.designroom
Q1:デザイナーとしての現在の働き方を教えてください
現在はデザイナー1本のフリーランスとして働いています。
お仕事の頻度は基本平日(週5)ですが土日もお仕事をすることもあります。
フリーランスとして働く前は、保育園入学前の子供を見る普通の母親業をしていました。
Q2:デザイナーとしての最初のお仕事や印象に残っているお仕事や意識していることを教えてください
卒業後初めて受けたお仕事は”ネイルサロンのホームページを今まさに作成中”です。
今までのお仕事で一番印象に残ったのは”犬用の手作りごはんのパッケージ制作”で、このときのお仕事から、商品に添付するフライヤーの作成や、来月には楽天サイトのリニューアルを任されています。クライアントのデザイン面をトータルでサポートしたいと思い、WEBを学んだので、それが活かされたことがとても嬉しかったです。
仕事をするうえでプロとして意識していることは、私なりの考えをご提案することです。
クライアントとは、パートナーという気持ちで取り組んでいるので、「ただ言われたことだけをやってほしい」というクライアントとはお仕事をしないようにしています。そのためにもちろん私も日々アップデートが必要なのでどんどん学びに投資をしています。
Q3:コペンカレッジを受講しようと思ったきっかけはなんですか?
もともとグラフィックだけをやっていましたが、ちょうど友人がWEBサイトを作りたいと言っていてその要望に応えるために受講しようと思いました。また、グラフィックだけでやっているのが回転率がはやく(目まぐるしい)、もう少しゆっくり腰を据えてお仕事したいと思ったのも受講の理由です。
特に授業中に心がけていたことは、とにかくアウトプットをするということです。
大したアウトプットではなく、感想とか、ちょっとした疑問とか。フェイスブックグループでつぶやいたり、他のデザイナーさんとお話したり。あと、卒業制作で友人のWEBサイトを制作したので、「誰かが本当に使うもの」を意識し作るということがやりがいもあってとても良かったです。
Q4:デザインを学び働き方や仕事の取り方が「何」が「どのように」変わりましたか?
これまではチラシや名刺などの紙媒体だけを扱っていましたが、今ではWEBのご提案も出来、トータルでクライアントをサポートできるようになりました。
クライアントが実現したい「集客」に対して、様々な角度からご提案が出来るので「クライアントのデザインパートナーになりたい」という夢が受講したことにより叶いました。
Q5:お仕事での失敗談を教えてください
まだココナラだけでチラシ制作をしていたとき、最初なので修正回数無制限にしていたことがありました。
スキルに自信がなかったので、お客様の要望を吸い上げていく形で完成させたかったのですが…。とても優柔不断なお客様がいらっしゃって、写真の位置や大きさを何度も修正しチラシ制作で2ヵ月半以上かかっていました。挙句の果てに平気で10日間くらい音信不通。その後また同じことで修正依頼がきて、さすがに腹が立ってしまい「同じところを前も修正しています。次回で修正は最後にしてください」とお伝えしてしまったのです!!!
私が修正回数無制限にしていたのに。当然、嫌な感じで終わりました。この失敗談から、次は修正回数に制限を設け、言いにくいことをさらっと平静を装って言う術を身につけました。
Q6:モチベーションの上げ方を教えてください
私は今はグラフィックもwebもやっているので、仕事内容が単調にならず、いいモチベーションで仕事ができています。性格上、色んなことをやりたいと思うタイプなのでこの仕事のやり方がとても合っています。面白い!と思うとモチベーションが上がるので、チラシのご依頼でも2つ折りにしてみたり、サイズを変えてみたり。
色々ご提案することでワクワクするし、お客様も一緒に作り上げている感覚になるようなので、こんな方法もありますよというご提案は欠かさないようにしています。
3人目:大野まゆみさん
プロフィール/Brid’s Made Wedding(コペン姉妹校)・イラストクラス卒業/Instagramアカウント:memoria.xoxo
Q1:デザイナーとしての現在の働き方を教えてください
現在はWワークで働いています。会社員として働きつつフリーでデザイナー・イラストレーターとして活動しています。
お仕事の頻度は、フリーの仕事は平均して週3〜4日程度。Wワークかつ子育て中ということもあり、1日あたりの稼働は平日で約1〜2時間、休日は約3〜4時間程度です。
デザイナーになる前は会社員一本で働いていました。
Q2:デザイナーとしての最初のお仕事や印象に残っているお仕事や意識していることを教えてください
初めて受けたのは、フォトコンテストのロゴデザインです。案件自体はコンペで採用されたのは別の方の案だったのですが、コンペを仲介していた企業様が自分の案を気に入ってくださり、案をほぼそのまま別企画のロゴデザインとして発注いただきました。
今まで携わったお仕事で一番印象的だったのは、ウェディング用の似顔絵制作のお仕事です。イラストレーターとしての仕事を始めるきっかけになりました。
そして、デザイナーとして意識していることは、お客様のお客様のことまで考えることです。お客様の期待以上のものを提供し続けること(デザインだけでなく、コミュニケーション含め)。そして常にお客様にとってよいパートナーであることを心がけています。
例えば、ロゴ・名刺デザインの依頼をいただいた際にお客様自身のブランディング提案も一緒にしたことなどです。ロゴや名刺はお客様にとって最強のブランディングツールの一つだと思っているので、お客様自身のブランディングの中でどう活用されるとよいのかを考え提案します。
あとは超当たり前ですが、自分の制作されたものがどういう目的で活用されるのか、それを正しく理解した上で依頼内容に対して逆提案をすることを意識しています。
Q3:コペンカレッジを受講しようと思ったきっかけはなんですか?
結婚をきっかけに今後のキャリアやライフプランを見据えて働き方の選択肢を増やしたいと思うようになり、ちょうどそのタイミングで1期生の募集をしていたBMWに出会い受講を決めました。
授業中に心がけていたのはとにかくインプットしてアイデアやデザインの引き出しを増やすようにしていました。具体的には、SNS(Instagram、Twitter、TikTok)や書籍(ingectar-eさんのシリーズが特にオススメ、あとマーケティング系)を利用しています。
Q4:デザインを学び働き方や仕事の取り方が「何」が「どのように」変わりましたか?
働き方の選択肢が拡がったことで、単純にどう働きたいかだけでなく「自分がどうありたいか」ということから仕事について考える余裕ができたなと思います。
また、仕事をもらうために意識するようになったことは、コミュニケーションの基本を大事にすること(挨拶する、期限を守る、報連相、返事はすぐ返す…など)。当たり前のことを当たり前にやることが大事だと感じています。
何より、私はお客様の「パートナー」としてコミュニケーションを取ることを大切にしています。自分がそのプロジェクト内でどういう価値を発揮できるとよいかを考えて行動・アウトプットすること、お客様を知る努力をしています。
仕事の取り方については、Wワークに子育て…と他の人よりも時間にもできることにも限りがある分、ひとりのお客様から継続して仕事をもらえるようになるためのコミュニケーションを行うことを強く意識するようになりました。その結果仕事のクオリティも上がり、最近では指名のお仕事のみで一定の売り上げが立てられるようになりました。
Q5:お仕事での失敗談を教えてください
こどもの体調不良で丸々2週間ほど全く作業できず、納期をめちゃくちゃオーバーしてしまったことです。
またキャパオーバー状態が続いてしまった際にすぐに相談ができず、体調も崩してしまい結果的にいろんな方に迷惑をかけてしまったことがあります。
予め余裕を持ってスケジュールを組んでいたつもりだったが自分の見通し不足でした。次からは予めスケジュールに影響を及ぼしそうなリスクを事前に全て洗い出し、お客様やディレクターの方に事前相談したり、家庭でも対策を徹底するようになりました。
またこれまではできないこと、無理なことも基本は全て自分の力で解決しようと思っていましたが、その考え方自体が傲慢だったなと反省しました。本当に無理な時は周りにちゃんと相談するようにしようと思いました。
Q6:モチベーションの上げ方を教えてください
私は、ひたすら自分の好きなことだけをやる日を作る。好きなものを好きなだけ食べる。ということをやっています。
4人目:田中理恵さん
プロフィール/Brid’s Made Wedding(コペン姉妹校)/Instagramアカウント:@r.i.i.t
Q1:デザイナーとしての現在の働き方を教えてください
現在はデザイナー一本、フリーランスです。
お仕事の頻度は波がありますが、案件が詰まっている時はほぼ毎日稼働していて、丸1日休みの日は無いこともあります。忙しくない時は週4〜5日くらいの稼働です。
デザイナーになる前はどこにでもいる会社員で事務職をしていました。
Q2:デザイナーとしての最初のお仕事や印象に残っているお仕事や意識していることを教えてください
初めて受注したお仕事は、学生時代の友人の結婚式の招待状〜席次表までを一式です。
今まで携わったお仕事で一番印象的な案件は、女性起業家の方のオリジナルの手帳制作です。今振り返っても初年度が一番大変でした…。
プロのデザイナーとして意識していることは、お客様のご期待以上のものを提案するために、たくさんリサーチしたり、いろんなジャンルのものに興味を持つように意識しています。最近は、デザインだと、最近は、苦手だった少し可愛らしい(甘め?)テイストのデザインや、力強いビジネス寄りのテイストにも目を向けるようになりました。
デザイン以外だと、学ぶことも好きなので、ブランドマネージャーの資格を取得したり、ウェディングプランナーの資格を取得したり、いろんなところに顔を出していろんな業界の人とお話する機会を作ったりしています。
Q3:コペンカレッジを受講しようと思ったきっかけはなんですか?
当時、すでに結婚していたのですが、いつか子供を授かった時に自宅で子供を見守れるようになりたいと思ったのと、大好きで忘れられなかったブライダルのお仕事に少しでも関わっていたい!という思いで受講を決めました。
私が受講した期は同期のメンバーも多かったので、みんなのデザインをたくさん見ることができたので、そこから色々と学びましたし、アイディアもいただきました。
あとはセンスが全くなかったので、通勤時間のスマホゲームをやめて、ピンタレストでひたすら画像を見たりしてインプット量を増やしました。通勤には片道1時間くらいかかっていたので往復2時間分をインプットの時間に割いていました。
Q4:デザインを学び働き方や仕事の取り方が「何」が「どのように」変わりましたか?
会社員の頃は、会社にさえ行けば仕事がどんどん回ってきますが、自分でデザインの仕事をする場合には、仕事は待っていてもやって来ないということを身をもって体験したことです。
できるようになったことや、やりたい仕事は自分からアピールしないと誰にも伝わらないので、友達や家族に言ったり、SNSでアピールするのは恥ずかしいなぁ…なんて言ってる場合ではないと気付きました。
今の生活で満足しているのは、なんと言っても自分次第でスケジュールが自由になることと、満員電車に乗らなくて済むようになったことです(笑)
スケジュールが自由になると、旦那さんの休みに合わせることもできるし、自分の気持ちにも余裕が持てたような気がします。
Q5:お仕事での失敗談を教えてください
失敗はたくさんありますが、自分のキャパを過信してタイトなスケジュールを組んだ結果、予定していた入稿期日に間に合わなかったこともありましたし、結婚式の席札で印刷物ではないDIYが全然うまくできなくて、2日くらい徹夜で作業をして無理やり間に合わせたこともあります。
乗り越え方は参考にならないかもしれませんが、とにかくできること(解決策や代替案)をたくさん考えて、やってみることです。そしてクライアントには正直に自分の否を認めて謝ることかなと思います。
Q6:モチベーションの上げ方を教えてください
モチベーションを上げるには、気分転換で散歩をしたり、好きなものを食べたり、◯◯まで頑張ったらこれをしよう!みたいな感じで、一旦デザインから離れて別のことを考えています。
未来の自分の参考にしてみましょう
いかがだったでしょうか?フェスから少し時間が経ってしまいましたが、当日参加された皆さんはお話を聞いてどのように感じ、考えたか思い出されたでしょうか。
初めてフェスを知ったという方や当日参加できなかった皆さんも、コペンを卒業し活躍している先輩方の体験談をもとに、来年以降の計画や動きを改めて考えてみるのも良いかもしれませんね。
次回は後半のプログラム「コンペ」についてのレポートを載せていきたいと思います。
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都内出身・千葉県在住。シマリス作家として都内展示会やイベントに出店し絵画や雑貨を販売(都内亀戸にある「シマリスカフェ-アースのおみせ-」様にて常時取り扱い作家として作品販売中)現在、在宅子育てをしながら仕事を継続中。趣味は動物園・博物館巡り、神社仏閣巡り、カフェ巡り、日本美術の勉強など。知識は広く浅くたまに深くがモットー。資料集めが得意!