コロナウィルスにより問われる、夫婦の新しい在り方とは – 共に働き、共に育てる –
「あなたと一生を共に過ごします」という言葉に、違和感を覚えたことありませんか?
結婚式の時、「あなたと一生を共に過ごします」と誓い合って結婚しますが、その言葉に違和感を覚えたことありませんか?私はあります。言葉自体に違和感を覚えるというわけではなくて(だったら結婚してないですしw!)、そう誓い合って結婚するはずなのに、いざ暮らし始めてみると、旦那さんは朝早く仕事に出かけ、帰宅が深夜になることもしばしば。お風呂や睡眠などの時間をのぞくと、実際二人でゆっくり話す時間は1日数時間ほど。「むしろ家族より仕事仲間との方が、人生の多くの時間を過ごしてない??仕事と結婚したみたいだな。」と、よく感じていたものです。
昔は家業があるのが普通で、仕事も家庭も「一つの家」で完結していたのが、高度経済成長期を境にどんどん分業されていくようになってしまったのだと思います。
共働きの家庭が多いのに、なぜか家事育児の負担が女性だけにかかる不思議
しかしそこからまた時代は流れ、いまや共働きの家庭がほとんど。特に首都圏ではその傾向が強く、専業主婦は逆にステータスのように羨ましがられるほどの状態になっています。このように「働く」環境はすでに変化しているはずなのに、これまで「男性と女性の分業制の社会」で育ってきた世代は、その状況になってもなお「家庭」の領域はなぜか分担されず「女性だけが仕事をセーブして家事や育児も賄う」状態が強いられています。
子供を膝に抱えながら、複雑なパソコン作業は無理!!
よく在宅ワーク、パソコンワークと聞くと、こういう写真が出てくるのですが、実際にその立場になったママはみんな口を揃えて言います。「これじゃ仕事にならない!」私も同じ状態で仕事をする事は実際にありますが、もって1時間ですし、あまり頭を使わない簡単な作業しかできません^^;作業机の上のあらゆる小物に手を出しまくるし、飽きると暴れるので、集中して大きい仕事に取り掛かるのは、家族が寝静まった深夜の時間だけ…というのが、現状です。
一人で家事も育児も仕事も、完璧にこなすのは、本当に難しい…。そう感じるママは多いはずです。
コロナウィルスによる、数少ないメリットの一つが「家族の時間の共有」
そんな中、2020年の3月頃からコロナウィルスが世界を直撃しました。緊急事態宣言が発令され、気軽に外出が出来なくなり、様々なお仕事の人たちが打撃を受けました。私も、スクールを急遽オンライン体制に切り替えたり、保育園が休園になり仕事がこなせなくなったりして、多大な影響を受けました。災難続きではありましたが、そんな中唯一感じたメリットが「家族と過ごせる時間が増えた」という事でした。
お互いの仕事を横で感じる、共有できる
我が家は、旦那がコロナウィルスが流行り始めたタイミングで微熱を出したため、緊急事態宣言より早く旦那が在宅勤務に切り替わり3月頭〜5月末までほぼ在宅していました。隣の部屋で仕事をしていますが、話している会話が漏れ聞こえてきたりして「なんだか大変そうだな」と感じたり、「頑張ってるな」と感じたり。それは旦那側も同じだったようで、お互いの仕事について話す時間が増えました。
子育てを細切れで任せられる
また、今まで旦那が帰宅するまで私が一手に背負っていた「子育て」も、一部旦那に頼めるようになりました。例えば、旦那が休憩がてらリビングに来た時に、「お風呂掃除するからちょっと見ておいて」とか、お昼ご飯の時間を1時間ずらして、旦那がお昼に出る時に子供を散歩に連れ出してもらい、その時間に集中して作業する時間をもらったり。また旦那も日中に私がどんな仕事をどんなやり方でこなしているのか、仕事と家事育児をどう両立させているのかを横でリアルに見た事で、より「働く女性」の現実を理解できたようです(輪をかけてもろもろ協力的になりました!)。
一緒の時間が増える
最後に単純に、朝から夜まで一緒の時間が増えたことで以前より会話が増しましたし、会話がないにしても「一緒の時間を過ごしている」という共有感をすごく感じるようになりました。結婚当初から感じていた「一生を共に過ごしていると言えるのか?」という疑問が、この数ヶ月「共に過ごしている」と感じられるようになり、個人的にはワークライフバランスの「ライフ」の部分でかなり満足感のある時間を過ごせたと思います。
「仕事」と「家族」が共存する時代がやってきたのかも
テレビで垣間見る、芸能人の「家庭」の空気
もう一つ私に意識の変革をもたらしたのは、テレビの変化です。コロナウィルスによる外出自粛の影響を受け、軒並みテレビ番組も在宅しているタレントと画面を共有して番組を編集する方法に切り替わりました。私はそれで、家族が乱入してくるのが大好きで^^これまでスタジオ収録だと、芸能人の「仕事」の顔しか見れなかったのが、家庭の中にいると、もっとリアルな顔に近づくというか。それでほっこりした家族が出てくると、見ているこちらもほっこりしますよね。
おそらく見ている視聴者の方々にとっても「家族」という概念が、人生で大切にするべき事として、とても強くなったのではないかと思います。
個人事業主の増加、オフィスの必要性の低下
また時代の流れとして起業や副業・個人事業主が今後どんどん増えていく見込みがあり、そうなると家で働くという人が相対的に増えていきます。さらに企業も、今回の事態でテレワークに切り替えてオフィスを退去したり、オフィスは残っているにしろ時差出勤・交代出勤などを推奨するなど、自宅で働く機会が増えています。そこに来年のオリンピックも加わる事で、在宅勤務がどんどん主流に近づいてくる空気を感じます。
これまで分断されていた家庭と仕事が、また一つになる時代が遠からずやってくるのではないか、と思いませんか。
共に働き、共に育てる。「一生を共に過ごせる」家族になろう
このコロナウィルスの拡大という絶妙なタイミングで、コペンカレッジのホームページがリニューアルしました。そして、団体のコンセプトも一新されました。それが「夫婦で働く。夫婦で育てる。」です。このコンセプトは半年前から温めていたもので、コロナの影響で出てきたものではありませんが、この事態を受け、「やっぱり間違ってない!」とより実感できました。
私たちコペンカレッジに集まっているメンバーはもちろん働く事が大好きです。しかし「自分の幸せ」のために働いている、というよりは、人生の基盤である「家族」のために働いている、というメンバーが多いです。過去コミュニティメンバーでとったアンケートでも「仕事と家庭のバランスを保ちつつ、どちらかというと家庭優先」のメンバーが最多!もちろん私もそう。仕事は大事だけど、忙しすぎて家庭を犠牲にするような仕事はやらないほうがいいと思っています。家族とうまくいっていないと、何事も楽しくないし、ワクワクしない。逆に自分が働くことで、家族がもっと幸せになる、そんな人生が理想だなって。
そして家族の中で、一番近い距離にいるのはもちろん旦那さん。旦那さんとは、仕事と家庭を切り離して分担するのではなくて、一緒に色々な状況を分かち合っていきたい。そして、それがうまくいっている家庭は、幸せに包まれているように思います。
誰もが、まだまだ家庭内に悩みを抱えています。
こんな話をしていると、ここに集まっているメンバーは家庭も仕事も上手くいっていてリア充の集まりです、と勘違いされそうですが(汗)、そんな事はありません。もちろん誰もが、大小様々な問題を抱えています。うちも、以前に比べて家事育児の共有が進んでいるとはいえ、やはり最終的には旦那の仕事が最優先になっていますし、その辺りは今後も改善の余地あり!と感じています。みんなが目指すそれぞれの幸せな未来に向けて、お互いに悩みを共有して相談して解決していく事を目的とした団体です。だから、同じ未来に共感してもらえるなら、誰でも参加できますよ!
コペンカレッジはデザインを教えるスクールですが、デザインをただ教えたいわけではなく、その結果「幸せな家庭を増やす」事を目的としています。女性が手に職をつけ、安定した収入を得る、その結果、仕事も家事も育児も、旦那さんと無理なく楽しく共有する事ができる、そんな家族を日本に増やしたいのです。(女性がちゃんと収入を得ると、びっくりするくらい男性は家事と育児に協力的になるのです!)
ホームページではたくさんの「家族」の在り方が見られます。
リブランディングに伴い、ホームページも一新しました。前回のホームページからリニューアルするにあたって、一番力を入れたのは「コペンに集まる人の声」をたくさん入れること。スクールの価値は、「学べるスキル」ももちろんですが、それ以上に「そこに集まる人の価値」だと私は思います。どんな講師に学んだか、どんな同期と学んだか、どんなコミュニティに属しているか、その人と人との繋がりが、あなたの人生に多大な影響を及ぼしているはずです。
有難い事に、コペンカレッジにはとても素敵な人たちが集まっています。運営も講師も生徒も、卒業生も、過去プロジェクトに関わっていたメンバーも、本当に素敵で暖かい人ばかり!そんな人たちが、どんな想いを持って人生を切り開いているか、どう家族と関わっているか、たくさんお声をいただいているので、ぜひ触れてみてほしいと思います。
30代40代でキャリアチェンジした女性デザイナーのライフタイルがわかる!BOOKをプレゼント中
ブログを細かく読んでいただいてもいいのですが、この度コペンカレッジをよりよく知ってもらうため、これからデザイナーを目指すノンデザイナーの方向けに「子育てしながら家でデザイナーとして働く」という生活をリアルに知れる冊子も作りました!コペンに集まるメンバーの生の声がたくさん載っています^^こちらも大作なので、もしまだ読んでないという方がいらっしゃったら、読んでみてくださいね♪
長崎県出身 可愛いものが大好き。九州大学卒業後、大手化粧品通販会社にて編集ディレクターとして働く。しかしデザイナーの夢を諦めきれず26歳で専門学校に入学し、卒業後フリーデザイナーに。
出産・育児によりキャリアを離れ、家庭と仕事の両立に悩む女性を多く見てきた中で、クリエイトするスキルを身に付けて、家庭も仕事も楽しめるキラキラした女性・家庭を増やしたい!という想いからコペンカレッジを立ち上げる。
「クリエイトする楽しさを知ってもらいたい」との考えから、一方的な授業ではなく和気藹々とした雰囲気で、楽しみながらスキルを身に付けてもらう授業が特徴的。