初心者向け!グラフィックデザインの基礎と勉強法
グラフィックデザインを学び始めるとき、どのように勉強を進めるか悩む方も多いのではないでしょうか。 この記事では、初心者が知っておきたいグラフィックデザインの基礎知識から、実際にスキルを身につけるための勉強方法までを解説!デザインに興味がある方や、これからデザイナーを目指したいと考えている方のお役に立てる内容です♪
グラフィックデザインとは?初心者に必要な基礎知識
グラフィックデザインの役割と重要性
グラフィックデザインとは、視覚的な要素(色、形、文字、写真など)を使って情報やメッセージを効果的に伝える手法です。広告、ポスター、雑誌、パッケージなど、日常で目にする多くのものがグラフィックデザインをベースに作られており、見た人の関心を引き、印象に残すために工夫がされています。
たとえば、ポスターは目を引くだけでなく、その情報を一目で伝える役割を持っています。色使いや文字の配置によって読み手が受ける印象は大きく変わりますし、統一感があるデザインは信頼感やプロフェッショナルさを高める効果もあります。そういう意味で、グラフィックデザインは装飾や美術要素を含んだ「コミュニケーションツール」とも言うことが出来ます。
初心者が押さえるべきデザインの基本要素
デザイン初心者が押さえるべき基本的な要素には、以下のようなものがあります。これらの要素は、どんなデザインを作る場合でも共通して大切です。
1.配置(レイアウト)
レイアウトは、デザインの全体構成を決める要素です。情報の配置や見せ方を工夫することで、見る人が情報をスムーズに理解できるようになります。
2.配色(カラー)
色はデザインの印象を大きく左右し、 色の組み合わせやトーンの選択によって、同じデザインでも雰囲気が大きく変わります。初めのうちは、色相環と言われる図などを参考にしつつ、色の心理効果などの基本的なルールを学びましょう。
3.文字(フォント・タイポグラフィー)
文字は情報を直接伝える大切な要素です。フォントの選択や文字サイズ、配置のバランスを考慮することで視認性を高めることができます。
まずはこの3つの要素を意識して効果的に取り入れることで、説得力があるデザインが作れるようになります。
デザインの基本:レイアウト・方向性・文字の使い方
効果的なレイアウトの構成とポイント
レイアウトは、情報を整理して見る人が自然に内容を理解できるよう導く要素であり、効果的なレイアウトにはいくつかのポイントがあります。
Point 1 視線の流れ
まず、視線の流れを意識してみましょう。一般的に人の視点は左上から右下に移るので、重要な要素はこの流れに沿って構成するとスムーズな情報伝達が可能となります。
Point2 余白
余白を適度に取ることも大切です。 情報を詰め込みすぎると、デザインが窮屈に感じられ、重要なメッセージが伝わりにくくなります。 バランスの良いレイアウトを目指すためには、グリッドを活用するのがおすすめで、こちらを使うと上下左右にのバランスが整った統一感があるデザインを作れるようになります!
デザインの方向性を決める
デザインの方向性を決める際に一番大切なのは「なんのため・誰のため」のデザインかを理解し、その目的に合わせたレイアウトや色・フォント・イメージ素材を選択することです。デザインの目的や目標に合わせたデザインには、伝えたいメッセージをより明確に表現する力があるので!
例えば、女性向けのデザインには、優しさや温かみを感じさせる柔らかな色調が好まれる傾向があります。更に年齢別に見ると、20代はトレンドカラーを意識した明るく華やかな色やエネルギッシュな印象を与える色味が、50代は安定感を重視した穏やかでナチュラルな色味が人気です。このようにターゲットを具体化し、「なぜ・なんのために」選ぶのかを明確にして、目的を果たすデザインを心がけましょう。
文字デザインの基本と実際の使い方
文字デザインは情報を直接伝えることができる要素です。正しいフォント選びや文字の配置により、視認性が向上してメッセージが伝わりやすくなります。
まず、タイトルやヘッダーはフォントサイズや書式で強調し、本文とのメリハリをつけると良いでしょう。 さらに文字間のスペースや行間・余白を調整することで、全体のバランスが整い読みやすくなります。また文字色も背景とのコントラストを考慮して取り入れることで、読みやすさや視線の誘導に効果的です。
Webデザインとグラフィックデザインの違い
Webデザインとグラフィックデザインの基本的な違い
Webデザインとグラフィックデザインは同じ「デザイン」という言葉が使われますが、その目的や技術が違います。Webデザインは、インターネット上の閲覧を前提としており、ユーザーがインタラクティブに操作できるような設計がされている一方、グラフィックデザインは印刷物や静的なメディア向けのデザインが中心です。
例えば、Webデザインでは、画面の大きさやデバイスごとに異なる表示が必要であるためレスポンシブデザイン(デバイスの画面サイズに応じてWebサイトのレイアウトを自動調整するデザイン手法)の知識も求められますが、グラフィックデザインでは最初から制作する版面のサイズや形が決まっているのでその必要はありません。このように、目的に応じて異なるスキルが求められるのが特徴です。
Webデザインの基礎知識と学習ポイント
Webデザインを学ぶ際には、HTMLやCSSなど、Webページの構築に欠かせない言語を理解する必要があります。また、ユーザーの視点や操作性を意識したUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)も重要なポイントです。
実践的なグラフィックデザインの勉強方法
独学でスキルを高める方法とおすすめのコンテンツ
独学でグラフィックデザインを学ぶ場合は、動画教材や書籍を活用するのがおすすめです。自分のペースや自分に合ったスタイルで基礎知識を押さえられ、無料・有料のリソースが豊富というメリットがあります。
1.動画教材
動画教材は、ソフトの操作を自分の手元と比較しながら学べるのでわかりやすいですく、特に初心者でも実践しやすい方法です。
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YouTube
:Adobe公式のチャンネルや、さまざまなデザイン系YouTuberが無料でデザインやソフト操作のチュートリアルを提供しています。初心者向けから上級者向けまで幅広い動画があるので、自分のレベルに合った内容を見つけやすいです。
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UdemyやSchooなどの動画学習サービス
:これらのプラットフォームでは、IllustratorやPhotoshopの使い方やフライヤーやポスターのデザインからデザイン理論まで、短期間の動画教材が有料で提供されています。
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Adobe公式のチュートリアル
:Adobeの公式サイトには、IllustratorやPhotoshopのチュートリアルが沢山用意されています。ソフトの基本操作や最新情報を学びたい人に最適です。
2.書籍
本での学習はデザインの基本理論をしっかり学びたい方や、じっくりと進みたい方におすすめです。繰り返し見直したり、他のページにすぐ移りながら学べる点がメリットです。
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デザイン全般を学べる書籍
:「ノンデザイナーズ・デザインブック」「なるほどデザイン」はデザイン初心者の方向けの書籍として有名です。特に「なるほどデザイン」は写真や図解が多く、読み物としても楽しめるので、コペンカレッジ内でも人気な書籍です!
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ロゴやフライヤーなどの制作テーマごとに学ぶ書籍
:「ロゴデザインの教科書」はロゴの作成に特化した書籍です。着想方法から制作プロセス、企業ブランディングに応じたロゴの作り方のポイントまでを解説しています。また「っぽくなるデザイン 誰でもできるかっこいいレイアウト集」はデザイン作例をもとに「○○っぽくなる」デザインについて解説したデザインの参考書です。デザインの要素ごとにポイントをまとめていて分かりやすく、作品を見ているだけでもワクワクして楽しめます!
スクールなどに通ってスキルアップを行う方法
1.オンラインスクール
オンラインスクールは、カリキュラムがしっかり組まれているため、独学が難しいと感じる方に向いています。講師やコミュニティサポートがあるため、分からない箇所を質問したり、仲間と学び合えるという特徴があります。 コペンカレッジもオンラインスクールですが特に生徒さんから好評なのは「課題添削」です。こちらは実際に生徒さんが作成した模擬デザインを授業内で講師が添削するもので、自身の作品がブラッシュアップされることも、他の生徒さんの作品がより良い方向に変わっていくのを見るのも学びに繋がっています。これらのライブ感がスクールならではのメリットになります。
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2.専門学校・美術大学
専門学校や美術大学では、デザインの理論から実践まで体系的かつ網羅的に学ことができますし、デザイン業界への就職を目指す場合は求人情報などを得やすいというメリットがあります。一方では学費や期間などのハードルは高く、明確な目標をもって臨まれるのが良いでしょう。
グラフィックデザイナーとしての実践的な作品制作のコツ
グラフィックデザインのスキルを磨くためには、何はともあれ作品制作が必要不可欠です。初心者の方は、まずはシンプルなデザインから始めるのがおすすめです。例えば、イベントのフライヤーや自身の名刺デザインを作成し、基本的なソフトの操作方法やレイアウトの決め方に関する技術を磨いていきましょう。
また制作の際は、世に出ている他のデザイナーの作品を参考にすることも大切です。自分だけで考えるとデザインが単調になりがちですが、他の作品を見ることで新しいアイデアや表現方法を学び、デザインレベルとぐっと引き上げることができます。
デザインスキルを高めるための実践練習とポートフォリオ作成
デザイン技術を高めるための練習方法とテクニック
具体的には、日常生活で目に入る広告や雑誌のレイアウトを模写し、プロのデザインを自分で再現する方法が効果的です。デザイン界隈ではこの手法を「トレース」と呼んでおり、プロのデザイナーがそのデザインに込めた細部の表現を体感して学べることは沢山あります!ただし、作成したデザインはあくまで練習用として留めておきましょう。それを自分が作成したと誤解される発信を行うと「模倣」と受け取られてしまうので要注意です。
作品を魅力的に見せるポートフォリオのコツ
ポートフォリオとはデザイナーとしての実績を紹介するツールで、自身のスキルやセンス、世界観を伝えることができます。 魅力的なポートフォリオを作成するためには、作品の羅列ではなく背景などを紹介すること、自分の得意なデザインや好きな世界観などを中心に構成して自身の人柄や個性を伝えるよう心がけましょう。また、こちらも他のデザイナーが心血を注いだポートフォリオを沢山見て、そのこだわりやテクニックのアイディアを増やすこともおすすめです。
まとめ
グラフィックデザインは情報を視覚的に伝えるためにとても有効な手段で、伝えたい「想い」を「形」に変えることができるスキルでもあります。初心者の方がデザインを学ぶ際は、まずは基本的な知識やスキルを身に付けつつ、実際に手を動かしてどんどん作品を作っていきましょう!
グラフィックデザインは名刺やフライヤーなどの印刷物以外にも、パッケージやバナーなどの制作にも携われる機会があります。身近な人に自身のスキルで喜んで頂く機会も多いので、ぜひ楽しみながら勉強をしてみて下さい!
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東京都町田市出身。夫と二人の子供との4人暮らし。
コペンではコーポレート全般を担当しつつ、ライティングも兼務。
趣味はバレエと社交ダンス(育児のためお休み中)と読書。
左脳派と思われがちですが、実は右脳派で割と感覚的な部分も…。
妊娠を期に一気にインドア派に転向。そろそろ外に出ようと思いつつ電子書籍を起動しちゃうのが悩み。